y_uti のブログ

統計、機械学習、自然言語処理などに興味を持つエンジニアの技術ブログです

PHP カンファレンス福岡 2018 に参加しました

一昨年、昨年に続き、今年も PHP カンファレンス福岡 2018 に参加しました。
phpcon.fukuoka.jp

今年は、前日の 17 時から 前々夜祭、19:30 から 前夜祭 と非公式なサテライトイベントが開催され、これらにも参加してきました。前々夜祭は GMO ペパボ株式会社さんの主催で会場はさくらインターネット株式会社さん、前夜祭は Line Fukuoka 株式会社さんのカフェスペースでの開催で飲食物の提供は株式会社メルカリさんと、福岡に拠点を持つ各社の御協力で開催されたようです。それぞれ興味深い発表を聴けました。

前夜祭では私も発表の機会をいただきました。拡張モジュールを利用して PHP演算子オーバーロードを実現する方法を紹介しました。

www.slideshare.net

後半の nikic/comparable については、昨年、このブログでも紹介しています。また、前夜祭での発表スライドに盛り込めなかったのですが、拡張モジュールで == 演算子の挙動を変えることには、PHPUnit の assertEquals が == と不一致になるという問題もあります。assertEquals は単に == を使うのではなく独自の実装を持っていることが原因です。この詳細も以前にブログで紹介していますので、興味があれば合わせて読んでみてください。

さて、本編は例年と同じく福岡ファッションビルでの開催で、朝から一日、楽しませていただきました。公開済みのスライドなどは togetter にまとめられています。
togetter.com

聴講した発表のなかで、富所 亮さんによる「ログの設計してますか?PSR3とログ設計の話」は、特に後半のログ出力のリスクの部分がとても面白かったです。私は中堅エンジニアに分類されると思うのですが、まとめのスライドにあるとおりですね。
speakerdeck.com

フクダリナさんによる「Testing Live!!!」は、実在のサービスを対象にしてテストの様子を実演するもので、「テスト中の頭の中を実況します」というスライドの言葉のとおり、よく伝わってきて、うなずきながら聴いていました。会場、twitterハッシュタグも盛り上がりました。テスト中、最初に気になった時点では不具合かどうか判断が難しいところから、先に進んで他との整合性も見るなかで遡って確信が強まっていく様子がよくわかりました。

www.slideshare.net

懇親会では、発表者、他の参加者の方々などともお話させていただきました。懇親会では来年の開催、実行委員長についても発表がありました。来年もまた楽しみですね。

カンファレンスの翌日は観光に出かけました。地方のカンファレンスでは観光も楽しみの一つです。今年は柳川から 筑後川昇開橋、佐賀、唐津とぐるっと回ってきました。昇開橋が一番の目当てだったのですが、美しいのと面白いのと、時間を忘れて楽しみました。公式には 1 時間のサイクルで昇降時刻が決められており、そのとおり厳かに昇降する姿を想像していたのですが、実際に私が見ていた間では、係の方が川を眺めながら、船が来たぞと橋を上げ、通過したら降ろすという操作を不定期かつ頻繁に繰り返していて、想像とは全く違っていました。話によると、観光客は動くところを見たい、ツアー客を乗せた観光船は時間に余裕がないといった事情で、こういう運用をしているとのことです。